Orthopedic Surgery
膝や股関節は加齢や外傷、日常生活での負担によって痛みや変形を生じやすい部位です。当外来では、専門医が診断を行い、保存療法や手術など複数の選択肢から症状に応じた治療を検討します。人工関節置換術や骨切り術などにも対応し、患者様の生活機能の改善を目指した診療を行っています。
スポーツなどの最中で急に止まったり、方向転換やジャンプの着地をしたときに膝に強い力がかかることが起因します。
怪我をした直後、「膝が抜ける」感じがしたり、「ブチッ」という音と共に強い痛みを感じます。重症度によっては、歩けないこともあります。
軽度の場合は、装具で膝を安定させたり、筋力やバランスを整えるリハビリが行われます。成長期や高齢者、競技を行わない方は保存療法で対応できることもあります。競技復帰を希望される方は、状態により、自分の体の腱を利用して新しい靱帯を作り直す手術が検討されます。
スポーツ外傷や事故による衝撃、加齢や過負荷による摩耗、靭帯損傷による不安定性、関節疾患などが主な原因で、軟骨に傷が入ります。
運動したとき関節が痛んだり、曲げ伸ばしの途中でひっかかる感じや、関節が急に動かなくなるなど違和感を感じます。初期は軽い痛みや違和感のみですが、進行すると歩行困難や変形性関節症へつながる可能性もあります。
軽度の場合は、安静やリハビリによる筋力強化、関節内注射などの保存療法が行われ、症状の改善につながることがあります。欠損が大きい場合は、自分の軟骨の細胞を少し採って培養し、欠けたところに移植する再生医療が必要な可能性もあります。
加齢や体重増加、先天的な股関節の形の異常などが原因で、関節軟骨がすり減り、骨同士がぶつかることで痛みや変形が生じます。
歩行時・立ち上がり・階段昇降、の際に股関節が痛みます。また、足の曲げ伸ばしや開脚がしにくくなるため、靴下を履く、正座をする、といった動作がしにくくなります。
最初はできるだけ手術をせず、炎症を抑える薬や注射に加え、筋力を鍛えたり股関節を柔らかくするストレッチで、炎症や痛みの軽減を目指します。重症の場合は、自分の関節を使えるように調整する手術や、壊れた関節を新しい人工のものに交換する手術が主治医との相談のうえで検討されます。
主に先天的な発育不良で、遺伝的要因や胎内での逆子、出生後の育児姿勢など環境要因も関係します。成長過程で股関節の受け皿(寛骨臼)が十分に深まらない場合にも起こります。
歩行時や長時間の立位で股関節や太ももに痛みを感じます。足の開きが悪くなることで正座などの姿勢が難しかったり、少しの運動で股関節周辺が重くなるといった症状もあります。
初期段階は、股関節のまわり・お尻の筋肉を鍛えて関節の負担を軽くしたり、正しい姿勢での歩き方・立ち方を意識することで、痛みの軽減を目指します。痛みが進行した場合は、自分の関節を使えるように調整する手術や、壊れた関節を新しい人工のものに交換する手術が主治医との相談のうえで検討されます。
アルコール多飲や外傷・疾患などにより、股関節の骨(大腿骨頭)に血液が十分に届かなくなることが原因で、骨の一部が弱り壊れてしまいます。
骨がつぶれて関節の形が変わり、歩いたり立ったりするのがつらくなります。立ち上がりや歩行で、股関節の深い痛みを感じます。
初期段階では、骨の形はまだ保たれているので、壊れるのを少しでも遅らせるために、体重コントロールや補助器具の利用、痛み止めの服用などを行い、関節への負担軽減を目指します。進行した場合は、傷んだ股関節を取り除き金属やセラミックなどの人工関節に置き換える手術が主治医との相談のうえで検討されます。
スポーツや転倒などで股関節を強くひねったり、繰り返しの負担で関節のふちにある軟骨(関節唇)が裂けたり傷つくことが主な原因です。
運動時や長時間の歩行で股関節を動かすさい、前面や鼠径部に痛みを感じます。また、股関節を動かすと「コキッ」と音や引っかかりを感じることも。関節がぐらつく感じや、足の曲げ伸ばしがスムーズにいかないこともあります。
初期段階では、安静にしてリハビリを行うことでよくなる場合が多いです。必要に応じて痛み止めを服用しながら、股関節周りの筋肉や体幹を鍛えたり、関節の柔らかさを保つリハビリを行い、症状の軽減を目指します。改善しない場合には、損傷部分の修復・切除を行う手術が主治医との相談のうえで検討されます。
自分の免疫細胞が誤って股関節を攻撃することが原因となり、炎症を繰り返すことで軟骨や骨が傷み、関節が壊れて動かしにくくなります。
手足の指だけでなく、膝や股関節など大きな関節にも炎症や水たまりが起こり、痛みで日常生活が困難になります。股関節は体重を支えるため負担が大きく、歩行がつらくなります。
初期段階では、鎮痛剤や病気の進行を抑える薬を組み合わせて服用しながら、痛くない範囲で体操や筋力トレーニングを行うこともあります。関節の変形が進んで日常生活が難しい場合には、傷んだ股関節を取り除き金属やセラミックなどの人工関節に置き換える手術が主治医との相談のうえで検討されます。