患者様の視点から、リハビリテーションを再構築
静清リハビリテーション病院は、「質の高いリハビリテーション」の実現めざした新プロジェクト「リハブチャレンジ」をスタートさせました。「患者様の視点」からリハビリテーションの考え方や進め方を再構築し、「一日も早い在宅復帰」をめざします。
CHALLENGE01
リハビリを「横」から「縦」へ変える
運動療法に使われているベッド「プラットホーム」は、車椅子から乗り移りやすいうえ、マッサージを受けるような心地よさがあります。
しかし、いつまでも「横」になってばかりでは、自立がすすみません。一日も早く、在宅復帰していただくために、できるだけプラットホームを使わず、「縦」になる運動療法を中心したリハビリテーションに取り組みます。
CHALLENGE02
技術の質向上をめざした「リハブノート」
回復期リハビリでは、回復度にあわせて、メニューが異なってきます。
当院は、患者様を正確な測定データに基づいて4つのステージに分け、ステージにあわせた「リハブノート」を作成しています。この「リハブノート」を用い、患者様の回復にあわせたメニューを実施することで、統一した療法方針に基づいた、質の高いリハビリテーションを提供できます。
ステージ | 目標 | 運動器疾患 | 脳神経疾患 |
---|---|---|---|
入院 | |||
ステージ1 機能訓練期 |
疼痛の緩和 関節可動域の拡大 |
20日 | 30日 |
第2ステージ 活動期 |
体力の強化 歩行の安定性 |
40日 | 60日 |
第3ステージ 生活期 |
在宅をイメージした動作獲得 歩行のスピード向上 |
60日 | 70日 |
退院 (最低限、在宅復帰が可能な状態) | |||
第4ステージ さらなる能力・QOLの向上 |
以前の動きに限りなく近い状況 | 90日 | 100日 |
退院 (完全に自立した生活が営める状態) |
※各ステージと目安となる「日数」を示す
CHALLENGE03
患者様の意欲を高める「見える化」の推進
当院では、患者様の回復レベルや指導内容を日々患者様と共有できるように、リハビリテーションの「見える化」をすすめています。
患者様にリハビリについて理解していただくことで、回復意欲を高め、積極的にリハビリに取り組んでいただくことが狙いです。これにより、退院後の生活環境への適応もスムーズになります。